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ビギナーズ講座

HOW TO

サーフィンについて

サーフィンとは

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サーフィンとは
自然より発生した波に乗るスポーツです。 全身運動で、運動量も多いのが特徴です。 2020年にオリンピックの正式種目にもなり、注目を集めています。
波はどやってできるの?
大きく分けて、「風」「海水の動き」によって生まれます。
水面に口で息を吹きかけると波立つように、 地球上でもいろんな場所で風が吹くことでうねりとして伝わり波となります。 台風や低気圧が、まさにそうです。
また、潮の満ち引きで海水が動き、それが波となります。

波の乗り方

長めのショートボード、ファンボード使用
※ロングボードの場合、ショートボードよりも更に沖で波待ちし、 速めのパドリング開始で、波のうねりの状態からのテイクオフを狙います。

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パドリング

サーフボードのデッキに寝そべり、おへそを中心に体を沿った状態で両腕で水を掻きながら進みます。
体を反らすことで、パドリングしやすくなり、疲れも軽減するためです。
動きとしては、水泳のクロールに少し近いと思います。
水中での手の動きは、指先から入水したのち、サーフボードの側面に沿ったラインを描くように水中をかきます。
パドリングは奥が深く、サーフィンを続けている限り鍛錬し続けることになります。
サーフィンの上手い人は、基本的にパドルが速いです。

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テイクオフ

波に乗る動作です。 うねりがきたら、波のスピードに合わせてパドリングし、波の勢いに乗って立ち上がる基本テクニックです。
波のスピードに合わせることの他に、ポジショニングも重要で、波のピークがくる位置まで予めパドルで移動し、そこからテイクオフできるようになれば、良いです。
また、テイクオフ時は目線も大切で、必ず進行方向の先を意識しましょう。
下を見てしまうとボードから落ちてしまいます。
パドリングと同様に奥が深く、熟練すれば、とてつもなくテイクオフが早くなります。
上手なテイクオフを早く身につけたいなら、サーフィンスクールに通うのが近道です。

マナー

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あいさつ

海でもあいさつしてみましょう。
初めて行くポイントでも、挨拶をすることでスポットに馴染みやすくなると思います。

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ワンマンワンウェイブ

基本的に1本の波には1人しか乗ってはいけません。
左右それぞれにブレイクする三角波の場合は、レギュラー、 グーフィーにそれぞれ1人づつ乗ることができます。

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前乗り(ドロップイン)

波の優先は、波のピークに近い方から乗り始めた人にあります。
テイクオフする前は、人が乗ってきていないか確認しておきましょう。
前乗りをしてしまった場合は、相手にしっかり謝っておきましょう。

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ゲットアウトしながら、波に乗ってくるサーファーがいたら、避けてあげる

こちらがゲットアウトしていて、サーファーが沖から波に乗って向かってくる場合、 サーファーが過ぎ去ってきた方向(進行方向と逆方向)をめがけてパドルして避けてあげましょう。
波に乗るサーファーが進んでいる先にパドルで進んでしまうと、接触してしまいます。

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人の真後ろについてゲットアウトしない

ゲットアウトしている前の人が波で押し戻されて接触してしまうので、 ラインを横にずらしてゲットアウトするようにしましょう。

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ゴミは持ち帰る

ポイントに飲食物をもっていくことがあると思いますが、その時に出たゴミは持ち帰りましょう。
ポイント周辺に落ちているゴミを見つけたら進んで持ち帰ったり、ビーチクリーンに参加することは 海で遊ばせてもらってる者としての役目でもあると思います。

波の部位・大きさ

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波の部位

①トップ
波が崩れる瞬間の部分。ここから滑り降りるとスピードを得られる。
②ショルダー
波が切り立ち始めるうねりの部分。
③リップ
波がトップから勢いよく飛んでいる部分。
④フェイス
波のトップからボトムまでにいたる斜面。マニューバーを描く場所。
⑤ボトム
波が起き上がる底の部分。ここでターンし再び波のトップに向かう
⑥スープ
波が切り立ち始めるうねりの部分。波が砕けて白く泡立つ部分。波のエネルギーが徐々に消えていく。
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波の大きさ

①フラット
波が無い状態。
②スネ~③ヒザ
ロングボード、初心者用のソフトボードなど浮力のあるボード向きです。
④モモ
初心者がもっとも楽しめる波のサイズです。 どの種類のボードでも遊べます。
⑤コシ
初心者にとっては、少し大きなサイズになります。
⑥ハラ
初心者には適さないサイズになってきます。 スクールも難しくなってきます。 ショートボード向けの波。
⑦胸~⑧肩~⑨頭
初心者は危険なので入らないようにしましょう。 中・上級者~や、ショートボード向きの波。
⑩頭半
上級者も気を付けて入ります。
⑪ダブル
上級者もかなり気を付けて入ります。
⑫トリプル
上級者もかなり慎重になります。 波によっては、ガン・セミガンも必要です。

ボードの部位・種類

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ボードの部位

①デッキ(表面)
人が乗る面。
②ボトム(裏面)
海面に浸かる面、底面。
③ノーズ
ボードの先端。ボードの直進性と安定性に影響します。
④レール
ボードの側面の丸みを帯びた部分。浮力、コントロールに影響します。
⑤テール
ボードの末端部分で、形状によってターン性能に影響を与えます。
⑥ロッカー
反り具合によって、コントロール性・回転性に影響します。
⑦厚み
厚みがあると、浮力はアップします。
⑧フィン
ボードのかじ取りの役目を担っています。
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ボードの種類

①ロングボード
長さ約9フィート(274cm)以上のボードです。このボードでは、ウォーキングという技が加わります。
②ガン
長さ約7フィート(213cm)以上で、ビッグウェーブに乗るためのボードです。
③ファンボード
長さ7〜8フィート(213〜244cm)で、ショートボードとロングボードの中間といった感じで、初心者の方向けです。
④ショートボード
長さ5.6~6.5フィート(170~198cm)程度で、派手なトリックを決めることができます。
⑤フィッシュ
幅広く短いボードです。小波やゆっくりブレイクするような波向けです。

サーフィン用語

アウトサイド
沖に出たエリア。
あげ
満潮に向かう。
厚い波
波が割れにくく、フェイス部分がなだらかな波。
インサイド
岸に近いエリア。
インパクト
波のリップが崩れて海面に当たる瞬間のこと。
オフ
オフショア(岸から沖に向かって吹く風のこと。)
オン
オンショア(沖から岸に向かって吹く風のこと。)

風波
オンショアにより起きた波
グーフィー波
岸から見て、左から右に向かって徐々に崩れていく波のこと。
グーフィーフッター
テイクオフした時に、右足が前足になるスタンスの人のこと。(レギュラーフッターはその逆)
クローズアウト
波のサイズが大きくなりすぎて、波が左右に徐々に崩れずに一度に崩れてしまうこと。
ゲットアウト
沖にバドルででていくこと。

ショアブレイク
波打ち際でブレイクする波のこと。
ジャンク
風や流れで乗れない波の状態。
スープ
波が崩れた後に出来る白い泡立った波のこと。
そこ
干潮状態。

たるい波
崩れにくい状態の波。
たぷたぷ
満潮で、波の起きにくい、または割れにくい状態。
ダンバー
一気に崩れ、乗れる距離がほぼ無い波のこと。
チョッピー
強いオンショアにより、海面が白くさざ波立つこと。

速い波
早く崩れていく波のこと。
バックウォッシュ
沖に戻る波が岸に向う波と衝突してできるしぶきのこと。
バックサイド
波のフェイス側に体の背面があるライディング。レフトブレイクにレギュラースタンスの人が乗る状態。
バレル
チューブともいい、巻波により空洞がおきる状態の波。
パワーゾーン
波の一番パワーのある部分のこと。
ひき
干潮に向かう。
フロントサイド
波のフェイス側に体の正面があるライディング。ライトブレイクにレギュラースタンスの人が乗る状態。
掘れた波
早く崩れ始め、波のフェイスが反り返るような状態の波。
ポイントブレイク
海底が岩や珊瑚などで形成されていて、波が規則正しくブレイクするサーフポイントのこと。

無風
風が無い状態のこと。
メロー
ゆっくりとやってくる勢いの無い波のこと。
面ツル
無風状態の時、波の面がツルツルで、ガラスのような状態。(グラッシーともいう)

リップカレント
岸から沖に向かって流れる海中の流れのこと。
レギュラー波(ライトブレイク)
岸に向って右側に向って崩れる波のこと。

ワイプアウト
テイクオフ後、ボードから落ちてしまうこと。

TECHNIQUE

テクニック

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ドルフィンスルー、ダックドライブ

沖に向かってゲットアウトする時、 ブレイクする波を回避する為に、波の下に潜り抜けるテクニックです。
大きな波に乗るようになれば、必ず必要になってきます。

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プルアウト

波が崩れたり、他のサーファーが走ってくるのを回避する為に 波の沖側に抜ける基本テクニック。
危険回避するためにも、習得しておいた方が好ましい。

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アップス

波の斜面を登り、ダウンで加速するといった上下運動でスピードをつける基本テクニック。 サーフィンは、横に進んでいくものなので、習得したいテクニックです。
ダウン時には、ノーズを下方向へ向けておくことがコツです。

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ボトムターン

技に繋げる前にボトムでレールを入れ、ターンする使用頻度の高いテクニック。
ボトムターンは奥が深く、上手くなるほど次に繰り出す技の精度が上がります。
また、ボトムターンの技術要素が他のテクニックへも活きるため、 基礎であり永遠の課題でもあるかもしれません。
ターン時にトップを見る目線と、手の動きが重要です。

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トップターン

ボトムターンをメイクして、波のトップへたどり着いたら、ふたたび波を滑り降りるためのテクニック。
アップス、ボトムターンと併せて出来るようになれば、サーフィンが随分楽しくなってくる頃です。

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ローラーコースター

波のリップが崩れてくるところにボードを運び、 波の力を利用してボードを返し、リップとともに降りてくるテクニック。
通常、ライディングの最後に決めることが多いです。

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カットバック

波のパワーゾーンをキープするためのターンテクニックです。
走りすぎないように、波のショルダー部分からパワーゾーンに戻るため、 進行方向を180度かえ、更にターンし8の字を描くように戻るテクニック。
波に長く乗るための必要性から生まれた技で、動きも美しいです。

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フローター

波のリップの上を走りぬける技。
フローターで抜けて、再び波のパワーゾーンに戻る流れは、 プロの試合でもよく見られ、見ててもカッコいいです

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オフザリップ

波のリップにボードを当てこみ、返す力でボードを反転させるテクニック。
波のリップへ入る角度が深くないとできません。
ボトムターンで深いターンをして波に対して垂直にボードを運ぶ必要があります。
プロや上級者の試合でもよく見られ、カッコいいです。

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カーヴィングターン

波パワーゾーンをキープしながらターンする高等テクニック。
カットバックに形が似ていますが、よりパワーのある場所でターンを始める点で異なります。
より、角度のついたパワーのある斜面でターンする為、かなりの体幹も必要になります。
プロの試合などでは、かなり力強いターンが見ることができます。

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エアリアル

スピードをつけ、波のトップより空中に飛ぶ、ショートボードの派手な高等テクニック。
エアリアルにも、種類があり、飛ぶだけのストレート・エアや、 空中で板を返す向きと同じ方向に180度回転するエアリバース、 360度回転する360などがある。
飛ぶにはスピードをつける技術が必要で、かなりのサーフィン経験が必要である。

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バレル、チューブライディング

サーフィンといえば、チューブライディングをイメージする人が多いです。
バレルとチューブは、基本的に同じですが、海外ではバレルと呼ぶ事が多く、チューブというと、 サイズが非常に大きなものだと思われる事が多いです。別名『グリーンルーム』とも呼ばれます。
波の崩れるスピードと完全に合わせる必要があるので、かなりの高等テクニックになります。

Equipment

初心者初期装備

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基本の道具

①ウェットスーツ
秋〜冬の期間は海水の温度も下がるため、ウェットスーツを着用します。
夏場でも早朝は水温が低くなるので着用したりするなど、 日本では1年のほとんどの期間はウェットスーツを着用することになります。
夏場の日中は、ラッシュガードや水着で入水できます。
②フィン
トライフィン(フィンが3本)、ツインフィン(2本)、シングルフィン(1本)、クワッドフィン(4本)があります。
フィンによって、素材・硬さ・大きさが異なり、体格や乗り方、スタイルによって使い分けます。
初心者の頃は、ケガ防止のためにも柔らかめのフィンがおすすめです。
③リーシュコード
ボードが流れていかないようにするためのコードを指します。
レギュラーであれば右足首、グーフィーであれば左足首に付け、ボードと繋ぎます。
これがないと、波に巻かれた際にボードだけが流れてしまい、 他の人に危害を加える可能性があります。
また、沖合でボードだけが流されてしまうと、 自力で岸まで帰るのが困難となる場合がありますので、確実に付けるようにしましょう。
④サーフワックス
サーフィンのワックスの用途は逆で、滑らないように使います。
ボードの後部から真ん中辺りにかけての、足を置く場所に使用することで、 乗っている時に足が滑るのを防ぎます。
⑤デッキパッド
サーフボードのちょうど後ろ足の部分に貼るもの。
それはテイクオフした時、足が滑らないようにグリップを良くする効果があります。

ケア用品

①日焼け止め
紫外線から肌への影響を抑えます。
サーフィンでは、海水を頭からかぶることも多いため、 日焼け防止効果と水に強くて落ちにくいものを選びましょう。
スティックタイプ、クリームタイプ、リップタイプ、スプレータイプなどがあります。
②日焼け止め落とし
クリーム形状やクレンジングオイルなどがありますが、 使用する日焼け止めをしっかり落とせるタイプを選びましょう。
日焼けをしたら、シャワー後に美容液などでケアも忘れずに。

COMMUNITY

コミュニティ情報

NSA(一般財団法人日本サーフィン連盟)
会員になると、波情報やサーフィン保険、大会出場、サーフィン検定受験(4級〜) などのメリットがあります。
TSA(徳島サーフィン連盟)
徳島のサーフィン情報や大会情報、ニュースなどが確認できます。
阿南市サーフィン連盟
サーフィンを通じて海への関心を高め、健全な心身の育成をはかる。 そして、サーファーの地位向上及び、自然環境保護を目的とする。